The Diamond Dust

僕は蜃気楼を見ていた…

The Diamond Dust

by Unknowner

Children Of Bodom 「Follow the Reaper」

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Artist Children Of Bodom
Title 【3rd Album】Follow the Reaper(2001)
Country Finland🇫🇮
Genre Melodic Death Metal,Symphonic Black Metal
Evaluation ★★★★+

【評価】
1.Follow the Reaper ★★★★★
2.Bodom After Midnight ★★★★
3.Children Of Decadence ★★★+
4.Everytime I Die ★★★−
5.Mask Of Sanity ★★★
6.Taste Of Scythe ★★★-
7.Hate me! ★★★★+
8.Nothern Comfort ★★★-
9.Kissing The Shadows ★★★
10.Shot In The Dark ★★
11.Hellion ★★+

【総評】
一般的に4th「Hate Crew Deathroll」が名盤とされることが多いが,個人的名盤はこれ。
テクニカル様式美ブラックメタルとも称される,【哀愁溢れるメロディアスなリフ】+【冷たいキラキラシンセ】=【初期チルボドサウンド】は,この3rdでピークを迎える。
以降,USA方面を意識したブルータルな音楽性にシフトし(モダン化),Slayerばりのアグレッシブサウンドを構築していく。
その途上にある4thは2つの音楽性が絶妙なさじ加減でミックスされ,名盤とされるのも納得がいく。
が,様式美メロデスを愛する人間にとっては,3rdが大本命。北欧の叙情薫るサウンドが実に心地良い。
1st,2ndとデビューしてばかりのチルボドは荒削り感が否めなかったが,3rdになると一気にキャッチーで聴きやすく進化した。フロントマン,Alexi Liho のデスボイスもブラックメタル風のがなり声からだいぶ聴きやすくなったし,すっかりB級感が抜けたようにも感じられる。
攻撃性や荒々しさがダウンしたとの声もあるが,むしろ完成度が高まり初心者にも勧めやすくなったと思う。90年代前半に隆盛を極めた様式美メロデスが,新たな進化を遂げて復活したことを感じさせる。また,録音品質の面でも確実に進化を遂げている。そして当然の如く捨て曲はなし。

【代表曲紹介】
表題曲「Follow the Reaper」はメロデス史に残る,問答無用の大名曲。
他のチルボドの代表曲(Downfall,Needled24/7,Hate Crew Deathroll,Trashed,Lost&Strungout)に劣らない,いや,それを遥かに上回るクオリティーだ。
怪しげなナレーションから突如幕を開ける3分半の短い曲の中に,北欧メロデスのエッセンスがこれでもかというほどふんだんに盛り込まれている。無駄な贅肉を極限まで削ぎ落としたかのようなソリッドスタイルが終始続く。

続く2曲目「Bodom After Midnight」は,ジャケットの死神が迫ってくるような怪しげなシンセワークが印象的。モーツァルト交響曲にも通づる,クラシック由来のメロディーが折に触れて感じられる名曲だ。

3曲目「Children Of Decadence」では同じ音楽性が継続。中盤以降の美麗なシンセのメロディーが頭から離れない。

5曲目「Mask Of Sanity」は,某HR/HM系掲示板サイトで高評価が続出した3rdの隠れた名曲。期待を煽るイントロで幕を開け,中盤での”静”の展開に気を取られている隙に,あっという間に終盤の印象的なギターリフに突入。

7曲目「Hate me!」はシングルカットされ,地元フィンランドのチャートで堂々の1位を獲得したミドルナンバー。ライブでの定番曲にもなっており,無駄のない堅実な展開を見せる彼らの代表曲だ。